ブレーキやクラッチレバーの位置に違和感を感じていたり、スイッチが押しにくいということはありませんか?もし自分の体にあっていないポジションであれば調整をすることができます。
もしこれまで体にあっていないポジションで運転をしていたなら、手元のフィッティングをするだけで操作が楽になるかもしれません。
どの工具で、どんな手順で作業をすればよいのでしょうか?解説動画もあわせてご覧ください!
この記事でわかること
1. ハーレーのブレーキレバー&スイッチボックスを緩める
1-1. ハンドルレバー調整に使用する工具
スナップオン トルクスT25

(画像元:Snap-On)
スナップオン トルクスT27

(画像元:Snap-On)
スナップオン ラチェット

(画像元:Snap-On)
締め付けが硬い場合、あるいは硬く締め付けが必要なところはラチェットを使うことで作業が楽になります。
1-2. ブレーキレバーを固定する
レバーおよびスイッチボックスを固定しているネジを取り外す前に、内部に備わるフロントブレーキのスイッチを保護するために、ブレーキをかけた状態にしておきます。

ブレーキを握り、レバーの付け根に空いた隙間にラバーなどを噛ませておくことで、ブレーキをかけた状態にすることができます。
1-3. マスキングで元の位置を記録しておく

元の位置を記録しておくことで、基準値がわかります。このポイントからどれだけ動かせばよいのか、ミリ単位での調整がしやすくなります。
1-4. レバー調整でネジを緩める順番

トルクスT25でスイッチボックスの上のネジから緩めていきます。

次に下のネジを緩めます。このとき、緩めるだけにとどめておきます。

つぎに、トルクスT27でスイッチボックス横のホルダーのネジを緩めていきます。ここを緩めた瞬間にレバーとスイッチボックスが動くので、しっかりと手で支えておきます。
力を入れて動かすことにより傷が入ることがあります。しっかり観察しながら作業を行ってください。
2. ハンドル ブレーキレバーとスイッチボックスの位置を固定する

位置を決めたところで、まずは軽く締めます。この時、配線の噛み込みがないことを確認してください。無意識のうちに配線を潰してしまうこともありますのでご注意ください。
位置が確定したら、締めていきます。『上』から締めるほうが作業が安定します。すべてのネジを忘れずに締めておきましょう。
3. クラッチレバーの調節の仕方

クラッチレバーも、ブレーキレバーと同様の流れになります。
- マスキングテープで基準値を記録
- スイッチボックスの上のネジ、下のネジの順番で緩める
- スイッチボックス横のホルダーのネジを下、上の順番で緩める。
- 位置を決めたら、それぞれのネジを締めていく
注意点は、ネジは緩めるだけにし、すべて取り外してしまわないこと。そして配線をかまないようにすることです。
もし余力があれば、タンクやフェンダーなど作業前に保護しておくことで、工具の落下によるキズを防ぐことができます。工具の落下による車体へのキズはよくあります。
4. ハーレーのハンドルレバー&スイッチボックスの調整方法を動画で詳しく!
まとめ
もしハンドルに手をかけたとき、手の甲から手首が折れ曲がるような状態のポジションであれば調整をおすすめします。ハーレーの取り回しやライディングにおいて、まずフィッティングがとても重要だからです。操作性を高めるためには、自分の体にあったポジションに調整することからはじまります。
多くのライダーがそのことに気づかないまま、「ハーレーを扱うのは難しい」と悩んでいます。中古のバイクであれば、前のオーナーに合わせている可能性もあります。新品のままとは言え自分の体にフィットしているとも限りません。
無理のない、自然なポジションになるように調整してみましょう!
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