ハーレー タンクの外し方:ツーリングモデル

簡単なメンテナンスであっても、タンクを取り外さなければならないことがあります。中でもツーリングモデルは特にそうです。長距離ライドをより快適にするためのアクセサリーの多くは、タンクの下に配置されたワイヤーハーネスにアクセスすることが多いためです。点検作業をする場合にも、タンクを取り外すことにより、より多くの作業スペースが確保されます。

タンクの取り外しと再取り付けに際し、きれいに仕上げられたタンクに傷をつけないためには忍耐力と細かい配慮が必須ですが、作業自体は基本的な道具を使った簡単なもので、作業時間は30分が目安です。タンク取り外しの一例を紹介します。

 


(参考記事:Harley Davidson Touring: How to Remove Gas Tank by Joseph Coelho

1. ハーレーツーリングモデルのタンク取り外しに必要な道具

まず、工具を選ぶ際にはマシンに指定されるインチサイズの確認を行いましょう。必要な工具を選定することができます。作業時に必要と思われるツールをリストアップします。

 

ソケットセット

(画像元:Snap-on)

 

ラチェット

  • 6.35㎜(1/4inch)または9.5mm(3/8inch)のラチェットハンドル

(画像元:Snap-on)

 

ヘックスレンチ

(画像元:Snap-on)

 

トルクスセット

(画像元:Snap-on)

 

ホース付きじょうご

(画像元:Harley-Davidson USA)

 

ガソリン携行缶

(画像元:Wikipedia)

 

トルクレンチ

(画像元:Snap-on)

 

ホースクランププライヤー

(画像元:KNIPEX)

 

ドライバー

(画像元:Snap-on

ウエス

(画像元:Kimberly Clark

 

 

2. ハーレーツーリングモデルのタンク取り外しの手順

 

2-1. フューエルシステムをパージする

フューエルインジェクションを備えたモデルは、タンクを取り外す前に、加圧燃料システムをパージしなければなりません。

 

①左側のサドルバッグとサイドカバーを取り外して、ヒューズボックスを露出させます。

写真:サドルバッグとヒューズボックスカバーをはずす

 

②ヒューズボックスのふたの底にあるラッチを押して、ふたを開けます。ヒューズボックスの蓋の図を使用して、フューエルポンプのヒューズを取り外します。

写真:ヒューズボックスカバー

 

③エンジンを始動させて、燃料システムの内圧を抜きます。バイクはガス欠で停止する前に、始動して、ちょっとの間走行することがあります。

 

 

2-2. バッテリーを取り外す

 

タンクを取り外すためにガソリンを使用して作動しなければならないことがしばしばあるので、火災を起こす可能性のあるショートを避けるために、バッテリーを取り外すことをお勧めします。

①パッセンジャーシートの後部にあるねじを外し、シートユニットを後方にスライドさせてバイクから取り外します。バイクにシートストラップが付いている場合は、シートを取り外す前に、どちらかの側のストラップボルトを1つ取り外し、ストラップを外します。

写真:シートを外す

 

②ECM (Electronic Control Module)がバッテリーの上にあるバイクの場合は、T40トルクスねじを取り外し、ECMを横に置きます。バイクにセキュリティシステムが装備されている場合は、ECMを取り外す前にアンテナ(下の画像の赤丸で囲んだ部分)をスライドしプレートから外してから、ECMプレートを取り外します。

写真:セキュリティシステムのアンテナ(装備されている場合)とECMを移動する

 

③バッテリーがアクセス可能になり、帰線(黒)ケーブルを取り外すことができます。

写真:バッテリーを取り外す

ハーレーのバッテリー取り扱い注意点!

 

2-3. タンクのコンソールを取り外す

可能であれば、タンクをほとんど空にしてからこの手順を開始することをお勧めします。さもなければ、途中でタンクから数リットル、ガソリンを排出しなければならないかもしれません。バッテリーを取り外した状態で、タンクのコンソールを取り外します。

 

①コンソールアセンブリをタンクに固定している前後のネジをはずすことから始めます。

写真:コンソールの後部を外す

 

②フューエルドアを開き、フィラーキャップを取り外します。

写真:このねじはコンソールの前部を固定している

 

③柔らかいタオルをリアフェンダーの上に敷き、コンソールをそのタオルの上に置いて、ゲージの配線が外れないようにします。

写真:柔らかいタオルの上にコンソールを置いておく

 

☆注意☆

年式およびモデルによっては、フューエルドアの下にいくつかの六角ネジがあり、それらをはずさないとコンソールを外すことはできません。

 

 

2-4. タンクを取り外す

 

①ポンプのワイヤーハーネスプラグをはずします。

写真:フューエルポンプハーネスプラグをはずす

 

②タンクの左下にあるフューエルレベルセンサープラグを外します。

写真:フューエルレベルセンサープラグ

 

③ベントホースからハードベントラインを外します。

写真:タンクベントライン

 

③クイックコネクトスリーブを持ち上げてフューエルラインを引っ張り、フューエルサプライラインを取り外します。タンクに残っているガソリンを移すために、じょうごとガソリン携行缶が必要な場合があります。

写真:クイックコネクトフューエルラインの接続部品

 

④ 19ℓ(5gallon)のタンクが装備されたインジェクション車の場合、タンク前面のクロスオーバーフューエルラインをはずす必要があります。クロスオーバーラインを外し、流れ出るガソリンを缶に受けてください。

写真:クロスオーバーフューエルライン

 

2-5. タンクのボルトを取り外す

 

①タンクの前面にあるゴム製のタンクマウントキャップを取り外して、取り付け用のネジが見えるようにします。1/2インチソケットまたは6.65mmヘクスローブドライバーを使用して、2つのフロントタンク取付ボルトを取り外します。

写真:フロントタンク取付ネジ

 

②タンクの後部で、プラスチックトリムピースをタンクブラケットから外してから、2つのネジを、1/2インチソケットまたは6.65mmヘクスローブドライバーで取り外します。

写真:リアタンク取り付けネジ

 

③すべてのネジ、フューエルライン、およびエレクトリカルワイヤリングが外されていると、タンクをバイクから静かに持ち上げて安全な場所に置くことができます。

 

 

2-6. タンクを取り付け直す

「取り外し」の手順の逆を行って、タンクを取り付けます。

①タンクをバイクにセットし、前後のボルトを取り付けます。2.1~2.8kg/m(15-20 ft/lbs.)のトルクで締めます。プラスチックトリムピースとラバーマウントカバー(該当する場合)を忘れず取り付けてください。

②フューエルサプライラインのクイックリリースを再接続します。

③タンクハーネスプラグとガソリンポンプハーネスプラグを再接続します。クロスオーバーフューエルラインの設定を使用するモデルの場合は、フューエルラインを再接続し、ホースクランプで固定します。

④ベントホースをハードベントラインにスライドしてとりつけます。

⑤コンソールをタンクの上に置き、ネジを0.4~0.7kg/m (36〜60 in / lbs)のトルクで締めます。

⑥フューエルキャップを取り付け、フューエルフィラードアを閉じます。

⑦バッテリーを再接続し、ECMプレートを取り付けます。

⑧フューエルポンプヒューズ、サイドカバー、サドルバッグ(該当する場合)を取り付けます。

⑨シートユニットを取り付けます。

 

注意

バイクにセキュリティシステムが装備されている場合は、バッテリーを再接続した後で、リセットする必要があります。詳細については、サービスマニュアルを参照してください。

 

まとめ

この記事は、ハーレーダビッドソンの2000~2015年のツーリングモデルを対象に書かれています。2016年以降のモデルでは多少の変更があるかもしれませんので、必ずサービスマニュアルをチェックしてから行ってください。慣れないうちは思わぬキズやアクシデントがつきものです。その上でDIYが不安だという方は、ショップに依頼しましょう。


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– ハーレー仙人 –

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