ハーレーのオイル交換時期っていつ?

ハーレーのオイルには3つ重要なオイルがあります。エンジンオイル、ミッションオイル、そしてプライマリーオイルです。それぞれどのようなタイミングで交換したらいいのでしょうか?車種に応じた分量も一緒にチェックしてみましょう!


この記事でわかること

1. ハーレー必須の3つのオイルとは?

ハーレーには欠かすことのできないオイルが3つあります。

  • エンジンオイル
  • ミッションオイル
  • プライマリーオイル

※ミッションオイルとプライマリーオイルは一本化され、ハーレー純正オイルでは『フォームラプラス』として販売されています。ビッグツインエンジンは、それぞれのオイルを入れる区画があります。スポーツスターモデルは、ミッションとプライマリーはつながっています。

ハーレーエンジンオイル

エンジンの磨耗を防ぐだけでなく、エンジンの冷却、清浄、スラッジ(エンジン内カーボンの蓄積物)の排除、腐食防止の役割を果たします。

 

ハーレーミッションオイル

(画像元:Harley-Davidson Genuine Motorpart Catalog

トランスミッションギアの磨耗を低減する働きがあります。ビッグツインはミッションオイルの交換が必要になります。883などスポーツスターモデルはプライマリーとつながっているため、プライマリーオイル交換のみです。

 

ハーレープライマリーオイル

(画像元:Harley-Davidson Genuine Motorpart Catalog )

車体左側、エンジンの下近辺に大きく張り出している部分でプライマリーと呼ばれている部位があります。エンジンで発生した動力をクラッチを介してリヤタイヤに伝える駆動系機構のことを指します。883のようにビッグツインの部類ではないスポーツスターモデルはプライマリーオイルを交換することで、ミッションオイル交換も兼ねます。

 

 

2. ハーレーオイル交換の時期っていつ?

 

2-1. 新車ハーレーの初回オイル交換は500〜800km

新車の内部に組み込まれた金属パーツはまだ互いにギクシャクしていいます。エンジンが始動し、互いに動作し合うことにより滑らかな動きへと変わっていきます。新車として走行が間もない期間は、擦れ合って生じる金属粉が多く発生するため500km〜800km以内の走行を目安に交換することが推奨されています。

このとき、エンジン内すべてにおいて同じ現象が起きているためエンジンオイルだけでなく、ミッションオイル、プライマリーオイル、さらにフィルターの交換も一緒に行います。

2回目は1,500km走行時、以後は3,000kmごとの交換がおすすめです。

本国アメリカでは以後、12ヶ月または8,000kmごとの交換が推奨されますが、季節や気温、走行条件など日本とアメリカとでは大きくことなります。信号も多く、ストップ&ゴーが多い日本ではエンジンへかかる負担は大きいといえます。そのためオイルの劣化も進行しやすくなるため、本国マニュアルよりも早いサイクルでの交換がよいでしょう。

 

2-2. ハーレーのエンジンオイル交換タイミング

日本国内では2,500〜3,000kmが一般的な交換目安になっています。ただし、まったく乗らずに長期間放置していた場合にも交換が必要になります。オイルも空気に触れた瞬間から劣化が進んでいます。また、四季のある日本では、温度差によりエンジン内に結露による水分が混じることもあります。季節の変わり目、特に春や秋のタイミングで交換することをオススメします。

 

2-3. ハーレーのミッションオイル交換タイミング

5,000kmごとの交換が一般的です。しかし、車体のコンディションによります。オイル漏れが生じている場合には特に注意が必要です。漏れている場合にはもちろん継ぎ足しが必要ですし、オイル漏れの改善が求められます。マメなオイルレベルチェックでミッションオイルの状態を確認します。

 

2-4. ハーレーのプライマリーオイル交換タイミング

5,000kmごとの交換が一般的です。金属破片の混入が多い場所でもあります。ミッションオイル交換時に併せて交換しておきましょう。

 

2-5. 中古車ハーレーのオイル交換タイミングについて 

基本的には、納車されて乗車するまえに交換することをオススメします。オイル交換が最後に行われた時期も、交換頻度もわからない場合がほとんどです。また、乗車されていなくとも、放置されている期間が長ければ劣化の疑いがあります。オイルはきれいな状態が望ましく、納車されて乗車するまえにはすべてのオイル、またフィルターも交換しておくとよいでしょう。

 

2-6. スポーツスターのオイル交換は2箇所

  • エンジンオイル
  • ミッションオイル


(画像元:Harley-Davidson JAPAN

スポーツスターモデルはエンジンオイルとミッションオイルの2種類のオイル交換となります。ビッグツイン・ツインカムエンジンと異なり、プライマリーとミッションが一体化しているため、プライマリーオイル交換が不要です。

ミッション&プライマリー専用オイルで純正名称スポーツトランスオイルを使用します。ミッション、プライマリー兼用のためその他モデルのミッションオイルより汚れやすくなっています。

それぞれ3,000キロに1回のペースでオイルを交換するとよいでしょう。このとき、オイルフィルターの交換も一緒に行ってください。

 

2-7. V-ROD, STREETモデル(水冷)の場合

  • エンジンオイル

(画像元:Harley-Davidson JAPAN

V-ROD、STREETモデルの水冷ツインカムエンジンについては、エンジンオイルがミッション、プライマリーオイルの役割も兼ねます。その分、特にオイルコンディションがエンジンに影響しやすいとも言えます。

水冷式はオイル温度変化が空冷式に比べ少ないとは言え、やはり2,500〜3,000kmに1回の交換が推奨されます。このとき、オイルフィルターの交換も一緒に行ってください。

 

3. エンジンにはなぜオイルが必要なのか?

3-1. エンジンオイル5つの働き

エンジンオイルは潤滑、冷却、防錆、密封、清浄の働きをしてくれます。

  1.  潤滑:金属同士の摩擦を減らして、油膜を作り、滑りをよくする作用
  2.  冷却:燃焼・摩擦熱を吸収し、熱を放出させる作用。
  3.  防錆:水分や空気などから金属面を守る作用。
  4.  密封:圧縮・爆発ガスが漏れないように、ピストン、シリンダーの隙間を埋める作用
  5.  清浄:カーボンやスラッジなどの汚れを洗い、油中に分散させ清浄に保つ作用。

 

3-2. ミッションオイルの働き

ミッションと呼ばれる変速機内部には数多くのギアが入り組んで配置されています。ミッション内部にミッションオイルを充満させることでギア同士の摩耗や衝撃から守り、ギアチャンジをスムースに行えるようにしてくれます。

 

3-3. プライマリーオイル

プライマリーケース内部には『プライマリーチェーン』というエンジンの力をタイヤに伝える部品があり、プライマリーオイルはこのチェーン潤滑の役割をします。プライマリーケースの中にはクラッチも配置されています。当然クラッチ盤がすべらないように、チェーンは滑らかに動かしてクラッチは滑らせない仕組みになっています。

 

4. オイル交換をしなかったら、どうなる?

4-1. エンジンオイルを交換しなかったら?

結論から言えば、エンジンの寿命が縮まり、エンジンの焼きつきにもつながります。

乗車を続ければ、不純物が多く混じった状態となり、エンジンオイル本来の役割である潤滑、冷却、防錆、密封、清浄すべての機能が果たせなくなります。

潤滑しないことで、エンジンのフケ上がりが悪くなり、パワーもでず、燃費も悪化するでしょう。冷却も十分にできないとなればオーバーヒートの原因となります。エンジン内に汚れが発生することでノッキング、さらなる燃費悪化を引き起こします。

 

4-2. ミッションオイルを交換しなかったら?

ミッションオイルは、部分的に高負荷がかかるミッションの磨耗や摩擦を軽減する役割があります。もしこの機能を果たせなくなるとしたら、ただでさえ負荷のかかるミッションにさらなる負荷がかかり磨耗を進行させます。さらに、磨耗によってギアとギアの間に細かい鉄粉が入り込みギアが入りにくくなることがあります。ギアがうまく入らないことで、転倒や事故を誘発させることがあります。

 

4-4. プライマリーオイルを交換しなかったら?

パワーの減退、クラッチ滑りを引き起こすことがあります。プライマリーチェーンの隙間に鉄粉が入り込みチェーンの潤滑が悪くなりエンジンパワーをロスしてしまいます。また、クラッチが滑りやすくもなります。

 

5. ハーレーにオススメのオイル

 純正がオイルがもっとも適切と言えます。ハーレーのエンジン特性に沿って開発され、過去の技術的な蓄積データを元に導き出された結果とも言えるからです。一般的にどのショップでも純正をオススメしています。

 

ハーレー純正エンジンオイル

(画像元:Harley Davidson USA

品名:H-D360 20W50
粘度:SAE20W50
品番:62600023
容量:947ml
価格:2,167円+TAX

 

 

品名:H-D360
粘度:SAE50
品番:62600024
容量:947ml
価格:2,167円+TAX

 

コラム:エンジンオイル年度指数の読み方:例)SAE 20W – 50

SAE: Society of Automotive Engineers アメリカ自動車技術協会

20W:Wはウィンターの略、20は低温時の粘度番号を示しています。数値が低いほど低温時に対応した粘度になります。

50:高温時の粘度番号。シングルグレードはここのみ設定されたエンジンオイルとなり、油温が100度の時の粘度を意味します。

 

 

ハーレー純正ミッションオイル


(画像元:Harley-Davidson Genuine Motorpart Catalog )

品名:Fomula+(フォーミュラプラス)
品番:62600033
容量:947ml
価格:2,593円+TAX

特徴:ミッション、プライマリー兼用オイル

 

 

ハーレー純正SYN3オイル

品名:スクリーミンイーグル・SYN3(シンスリー)100%化学合成・モーターサイクルオイルSAE20/50
粘度:SAE 20W50
品番:62600005
容量:947ml
価格:3,741円+TAX

特徴:エンジン、ミッション、プライマリーすべてに使える100%化学合成オイル。あらゆる状況下のエンジンに使用が可能です。ハーレーエンジン、トランスミッション、71年以降のXLモデル、’83〜’84XR1000、’09以降のXRモデル、’84以降のビッグツインモデルで湿式ダイアグラムスプリングクラッチ装着車のプライマリーチェーンケースに最適。

 

 

  

6. ハーレーモデル別オイル分量と交換サイクル一覧

 

エンジンオイル

  • スポーツスター:2.65リットル
  • ダイナ:2.8リットル
  • ソフテイル:2.85リットル
  • ツーリング:3.8リットル
  • V-ROD:4.3リットル

半年、もしくは2,500キロ~3,000キロに1回の交換が目安です。

 

ミッションオイル

  • スポーツスター:0.95リットル
  • ダイナ:0.95リットル
  • ソフテイル:0.95リットル
  • ツーリング:0.95リットル
  • V-ROD:エンジンオイル共用

エンジンオイル交換2回に1回、または5,000kmに1回が交換目安です。

 

プライマリーオイル

  • スポーツスター:ミッションオイル共用
  • ダイナ:0.95リットル
  • ソフテイル:0.95リットル
  • ツーリング:13.2リットル
  • V-ROD:エンジンオイル共用

エンジンオイル交換2回に1回、または5,000kmに1回が交換目安です。

 

オイルフィルター

オイル交換時に一緒に交換するパーツです。エンジン内をクリーンにキープしておきましょう。


(画像元:Harley-Davidson USA

品名:スーパープレミアム5
品番:63731-99A~63798-99A
適合:スポーツスター、ダイナ、ソフテイル、ツーリング
価格:2,259円+TAX

 


(画像元:Harley-Dvidson USA

品名:スーパープレミアム10
品番:63793-01K
適合:V-ROD
価格:1,954円+TAX

 

まとめ

オイル交換で車両の調子や寿命が決まってしまうといっても過言ではありません。慣らし運転を終えた車両は、エンジンオイルは2,500〜3,000kmのペースで。ミッション、プライマリーオイルは5,000kmを目安としています。乗り方や走行距離、またその時々の車両の状態によって時期はことなることがあります。

オイル交換はハーレーの健康維持の要とも言えます。マメな交換がハーレー長寿の秘訣になります。

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マシンの健康維持も十分必要なことだが、まず第一に自分の体をいたわるんだぜ。

– ハーレー仙人 –

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コメント

  1. すぽた より:

    なぜメーカー指示よりも交換サイクルが短いのか根拠を示して頂けると読者の方も理解出来るのでは?
    アメリカは広大。一理あります。
    北海道は??
    ニューヨークのように市内で乗りまわすアメリカ人も居るでしょう。そういう都市は東京とそれほど遜色ないですしそれらを含めた上でハーレー社は交換サイクルを取り決めています。
    逆を言えばアメリカは日本よりも、より多様性な使用条件がある国といっていいでしょう。メーカーとしてはかなりリスクのある使用条件です。
    イメージだけでユーザーの心理を操作せず、根拠を明確に提示し、この理由でこの距離で交換という結論を出さない限り説得力に欠けます。
    なぜ、ハーレー社指定より極端に短い距離、日数で交換するのか根拠を提示して頂きたいです。

    1. perfect-harley より:

      すぽたさん、コメントありがとうございます!

      コメントに対する回答を記事にアップさせていただきました:
      http://perfect-harley.com/oil-change-jp-us

      ご確認ください。

  2. すぽた より:

    追記
    例えば私のクルマのメーカー指示は15000km交換です。
    メーカーが国交省に提出した燃費が16km/l
    実際の街乗り燃費が13km/l
    ガソリンが燃焼したブローバイガスや煤でオイルが汚れていくならば上記の単純計算で大方のオイル交換時期がわかります。
    大体2割減の燃費ですから15000kmに0.8掛けすれば上限の交換時期がわかります。
    もちろんオーバーヒートさせた場合は問答無用で交換です。それは常用ではありませんから。

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