ハーレーのオイル交換サイクルが日本とアメリカで違う理由

『ハーレーのオイル交換時期っていつ?』の記事に質問をいただきました、ありがとうございます!

質問:なぜメーカー指示よりも交換サイクルが短いのか根拠を示して頂けると読者の方も理解出来るのでは?

ハーレーのオイル交換時期っていつ?

たしかに、アメリカと日本では推奨される目安の距離が異なります。どうしてこのようなことになったのでしょうか?


1. 寄せられたハーレーオイル交換に関する質問

なぜメーカー指示よりも交換サイクルが短いのか根拠を示して頂けると、読者の方も理解出来るのでは?アメリカは広大。一理あります。北海道は??ニューヨークのように市内で乗りまわすアメリカ人も居るでしょう。そういう都市は東京とそれほど遜色ないですしそれらを含めた上でハーレー社は交換サイクルを取り決めています。
逆を言えばアメリカは日本よりも、より多様性な使用条件がある国といっていいでしょう。メーカーとしてはかなりリスクのある使用条件です。
イメージだけでユーザーの心理を操作せず、根拠を明確に提示し、この理由でこの距離で交換という結論を出さない限り説得力に欠けます。
なぜ、ハーレー社指定より極端に短い距離、日数で交換するのか根拠を提示して頂きたいです。

 

貴重なコメントありがとうございます。確かに、ハーレー社は8000kmを推奨しているのに日本では3000kmが一般的になっています。不思議ですよね。

捉え方によっては、「商業的な目的で距離を短くしているのでは?」そんな疑いさえも芽生えてもおかしくありません。

まず最初にご理解いただきたいのは、ここでの情報は『あくまで平均的』な事情をベースとした情報であることです。またユーザー心理を操作するつもりも全くありません。そしてハーレー社の実験データなど根拠ととなる資料を提示しメーカーとしての回答をすることも、代弁することもできませんのでご了承ください。

確かに、NYの方はラスベガス郊外のような砂漠地帯よりも信号も多く都会的な走行をしているでしょうから本国が推奨しているよりも短い距離でオイル交換が推奨されてもよいはずです。

一方、広大な北海道の地で信号もほとんどないような条件下であれば日本で推奨されているよりも長く走行しても大きな問題には発展しないかもしれません。

気候や走り方、その土地の条件などさまざまな条件で受けるダメージは異なり、千差万別です。

「じゃまったく乗っていないので、オイルは使うまで交換は必要なし!」というわけにもいきません。空気に触れる以上劣化は免れないためやはり交換することが推奨されます。

こうしてみると、実は一台ずつ交換が推奨されるタイミングは異なってきます。これを総じてあらゆる車両にあわせようとするとき、現実と推奨との間に歪みが生じてしまうことも否めません。

とは言え、メーカーとしてもユーザーが長きにわたり安心して利用できるようにするには、ガイドラインとしての『目安』が必要になります。開発された経緯もデータも持ち合わせないユーザーにとっては大変便利な指標となるからです。

ユーザーはこの目安を知った上で、オイル状態を見極めしかるべきタイミングで交換をするのがよいでしょう。『オイルの機能が落ちたら交換する』これをオイル交換の基礎としておけば良好なエンジンコンディションを心がけることができます。

 

2. 日本とアメリカで推奨されるオイル交換時期が異なる本当の理由について

アメリカで推奨されるのは8000km、日本は3000km毎が推奨されていますが、なぜこんなにも差があるのでしょうか?

推奨される距離の本当の理由については残念ながら、『メーカーやショップの蓄積された結果』としかお答えできません。

ただし、もし仮説でもよければここに一説を述べることはできます。

 

2-1. 世界一信号の多い国は日本?

日本国内において早めのオイル交換が推奨される理由のひとつに、アメリカと比較したときにストップ&ゴーが多いことがあります。

初動にもっとも大きな力が加わるため、エンジン負担が大きくかかる回数が多ければその分オイル機能も減退していきます。

では日本が一番信号機が多いのでしょうか?実は、信号機数でいうと、アメリカは31万機に対して日本は20万機です。数でいうとアメリカが勝ります。ですが面積比にして表すとどうでしょうか?

  • アメリカ:9,834,000 km² : 31万機
  • 日本:378,000 km² : 20万機

信号機が点在する密度は日本の方がはるかに高いことになります。つまり配備される信号機と信号機の距離が短く、同じ距離あたりに信号機に遭遇する確率は日本が断然高いと言えるでしょう。これによりストップ&ゴーが比較的多くなることも理にかなうと言えます。

 

(参照:National Traffic Signal Report Card )

 

 

2-2. 二輪における日本とアメリカの平均的な年間走行距離は?

次に、二つ目の理由を推測してみす。国土交通省が公開している大型二輪に乗車する人の年間平均走行距離は約3000km前後となっています。

一方、アメリカのKelly Blue Bookが公開している二輪自動車の年間平均距離は3000〜6000マイル、つまり約6000km〜10000kmです。その中間をとると約8000kmになります。

ここで思い出していただきたいのはハーレー社が推奨してる目安『12ヶ月または8000km』です。

ハーレーが推奨するオイル交換時期は、年に一回またあるいは一年で走るであろう平均的な距離8000kmに設定されていると仮説した場合、理にかなう部分があるのではないでしょうか。

もし年間の平気走行距離が一つの目安になっているとすれば、日本国内における平均的な年間走行距離である3000kmが目安になっているという考えも悪くはないでしょう。

期間だけを推奨すれば、ライダーによって走行距離にバラツキが生じます。年に3万キロ走った車体と年に300キロ走ったエンジンオイルの状態は大きくことなるでしょう。

また距離だけを推奨した場合においても、1日で300キロ走っ車体と10年で300キロ走ったエンジンオイルの状態もまた異なります。

そこで、より望ましいコンディションを維持するために年に一度または年間に走行する平均的な距離を定めることで定期的な交換を促し、長く愛用できる状態を維持しようとした計らいがあったとしても不思議ではないでしょう。

 

(参照:National Surface Transportation Safety Center for Excellence )

 

まとめ

オイル性能が落ちればオイルを交換するのが基本です。エンジンを長く良好な状態にするには定期的なオイル交換が必須です。定期的なオイル交換を促進するためにも、各地域で想定される平均的な条件や交通事情、また走行状態を見越した上で設定されていることがが考えられます。

日本とアメリカでは、目安とされる距離に差がありますが、その背景にはメーカーやショップによる長年にわたる膨大なテストや実験を含む経験則が含まれていることも忘れてはなりません。メーカーやショップが推奨する交換のタイミングはあくまで目安ではありますが、ひとつの基準として各マシンに応じた交換を行うことはコンディション維持にプラスになることは間違いと言えるのではないでしょうか。


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