ハーレーホイール選びの答え

「ホイール変えたらもっとカッコ良くなるだろうなぁ」

誰しも想像するはずです。しかしハンドルやシートのように簡単に交換できるパーツではありません。外径が同じでもモデル、年式によって互換性のないホイールが多数あります。

見た目にも走りにも大きな影響を与えるホイール。デザインによる変化だけではなく、種類やサイズによって走りにどんな影響を与えるのか?自分が求めるハーレーに合うホイールはどんなタイプなのか?

ホイール選びの答えをここから導き出しましょう!


1. ホイールの構造について

ホイールは大きく分けて

  • スポーク
  • ハブ
  • リム

の3つのパーツで構成されています。材質は鉄、アルミ合金、マグネシウム合金などが使われています。キャストホイールのようにスポーク、ハブ、リム全てを一体成形のものや、事故などで損傷しても変形した部分だけ交換できるようにつくられた3ピース構造のものもあります。

1-1.スポーク

ハブとリムをつなぐ部分のことを指します。ワイヤー状のタイプとハブやリムと一体形成されたタイプの2種類があります。

1-2.ハブ

ホイールの中心部にある車軸を受ける部分です。ハブの両側にはホイールの回転をスムーズにするためのホイール・ベアリング(ハブ・ベアリング)が圧入されています。

1-3.リム

タイヤがはまる部分です。ホイールのサイズは外径(インチ)とリムの幅によって表示され装着できるタイヤを選びます。

(画像元:custom bicycle )

 

2.ホイールの種類

2-1.ワイヤー・スポークホイール


(画像元:Harley-Davidson Japan

スポークがワイヤー状のもので、「スポーク・ホイール」というとこのタイプを指します。リムはアルミ製が多く存在しますが、スポークは基本的に鉄製です。スポークが適度にたわむことで路面の衝撃を吸収できるというメリットがあります。

純正のスポークは40本ですが、ドレスアップ効果を高めるためのアフターパーツでは80本、また160本といったものもあります。

[40本スポーク]

[60本スポーク]

[80本スポーク]

(画像元: dnaspeciality.com

 

[160本スポーク]

(画像元:Cyril Huze Post

 

スポークの本数が増えるほどバネ下重量が増すので乗り心地や燃費、タイヤの減り具合などにも影響します。

 

2-2.キャストホイール


(画像元:Harley-Davidosn Japan)

軽金属合金を一体鋳造したのもで、剛性と精度が高いのがメリットです。リムにスポークを通す穴がないため、チューブレスタイヤが装着できるようになるのでパンク修理なども容易になります。

 

2-3.ディッシュホイール


(画像元:Harley-Davidson Japan

ホイール全体が皿のようになっていることからディッシュと言われています。重量が重くなることや横風の影響を受けやすいなど性能面では不利ですが、強烈なルックスを手に入れることができます。

 

3.ホイールカスタムで気をつけること

3-1.外径が変わるとハンドリングも変わる?

外径とはタイヤの直径を指します。フロントホイールを大きい経のものにすると直進安定性が向上します。逆に小さくするとハンドリングがクイックになり、コーナーでバランスが取りやすくなります。

ホイールのサイズが変わるとフレームの姿勢も変わります。それによってトレールも変化します。


(画像元:Rider Magazine.com

つまり、上図で言うとステアリングヘッドを延長して路面に接地する点Aとフロントタイヤの接地点Bの距離が変わります。

例えば、スポーツスターはノーマル状態でもトレールが最低限しか確保されていません。フロントホイール径を小さくして、リヤホイール径を大きくすると後ろ上がりの車体になります。そうするとトレールが不足します。ハンドリングがクィックになりすぎて高速時にハンドルが振られるといった不具合の原因になります。

チョッパーカスタムのレイク角・トレール・オフセットを知りたい!

また、ホイール(タイヤ)の外径が変わるとギア比も変わります。それによりノーマルのギア比で設定されているスピードメーターの調整も必要になります。

3-2.ワイドタイヤのカスタム注意点

ハーレーを後ろから見たとき、リヤタイヤは太ければ太いほうが迫力がありインパクトがあります。このようにリヤタイヤをワイド化するカスタムも人気が高まっています。

(画像元:so-bad-review.com

リヤタイヤを太くすることで接地面積は増えるわけですからブレーキの効き向上、コーナーでの安心感、二人乗りの時の剛性感は上がります。

しかし極端なワイドタイヤ化は、曲がりにくくなったり、ハブの幅が広がるためにベルトドライブをチェーン化する必要が出てきたりとホイール以外のカスタムが必要になってきます。見た目と性能のどちらを重視するか?機能性とデザイン性のバランス感覚が求められます。

3-3.他のモデルからの流用はできますか?

可能です。ただし、外径が同じでも、ファミリーやモデルによってアクスルシャフトの長さが違う場合があるので注意が必要です。ホイール交換時にアクスルシャフトの長さが異なる場合はスペーサーを噛ませたりなどの対策も視野に入れておきましょう。

3-4.年式による違い、購入前にチェック!

年式によって、ホイール・ベアリングの形状が異なる場合があります。せっかくホイールを手に入れても装着できない場合もありますので注意が必要です。

1999年モデルまでは『ニードル・テーパー・ベアリング』という定期的にグリスアップが必要なベアリングが採用されていますが、2000年モデルからは『ボールベアリング』という密封式のベアリングが採用されています。

お互いの互換性はありませんのでそのままでは装着できず、加工が必要になります。リヤホイールに限ってですが、2005年モデルからはアクスルシャフトの太さに変更があり、2000~2004年モデルと2005年以降のモデルには互換性がありません。更に、2008年以降では前後ともアクスルシャフトの太さが変更され、2008年以降のモデルに2007年以前のホイールを履かせる場合はホイール・ベアリングの打ち替えが必要です。

3-5.ホイール選びはルックス?それとも性能?

外径、ワイドタイヤ化の部分でも触れましたが、従来の径の異なるホイールを装着することで直進安定性、ハンドリング性に大きく影響します。直進安定性とハンドリング性能は相反する要素です。

王道アメリカンルックスを重視するのか?それともハンドリングを求めてスポーツ性能を高めるのか?あなたが求めるカスタムを目指してください。スタイル別にスタンダードなサイズコンビネーションを紹介しておきます。

 

チョッパー・スタイル:フロント21インチ、リアは16インチ。

ホットロッド系のストリート・クルーザー:フロント19インチ、リヤは16インチ。

ロード・レーサー:前後17インチ。

 

4.各ホイールのメリット&デメリット

<スポークホイールのメリット&デメリット>

昔ながらの伝統的なルックスとスポークのたわみによる乗り心地を手に入れらます。しかし、走行を重ねるうちにスポークが緩むので定期的な点検、メンテナンスが必要です。

また、チューブタイプのタイヤを主に履くことになるのでパンク時には他のホイールよりも手間がかかります。

<キャストホイールのメリット&デメリット>

最大のメリットはチューブレスタイヤが履けるようになることです。チューブタイヤは釘が刺さった場合などすぐに空気が抜けてしまいますがチューブレスは急激に空気が抜けることがありません。修理も容易になります。ただし、トラディショナルなテイストのスポークにはかないません。

キャストタイプは軽そうに見えるため軽量化できるのでは?と考えるかもしれませんが、ある程度の強度を確保するため、実は見た目ほど軽くはなりません。

<ディッシュホイールのメリット&デメリット>

なんといっても強烈なインパクトがあります。インパクトと引き換えに重いことと、横風に弱いことが難点です。

 

5.社外ホイールメーカー一覧

5-1.DRAG Specialties


(画像元:Drag Specialties

 

5-2.DNA Specialties


(画像元:DNA Specialties

 

5-3.GLIDE


(画像元:Active

 

5-4.Performance Machine

(画像元:Performance Machine


5-5.Roland Sands Design

(画像元:Roland Stands Design

 

6.純正ホイールの注意点

ハーレー純正ホイールの検討をしている人はベアリングなど装着に必要な部品を別途購入する必要があります。『ホイールインストレーションキット』と呼ばれるパーツです。

純正のホイールの選び方は次の通りです。

STEP1:
愛車に適合する部品番号を見つけます。

STEP2:
モデル・年式・サイズに適するホイールインストレーションキットを選びます。

STEP3:
ホイール装着に必要なインストールキット内の部品を選びます。純正ホイール選びはお近くのショップで相談することをオススメします。カタログはインターネット上でも確認できます。

ハーレー純正ホイールカタログはこちら

 

7.ホイール流用と互換性について

「ハーレー仲間からホイールをゲットできそうです」

そんな幸運な話があっても、やはり互換性があるか、確かめておきたいところです。

例えば、スポーツスターとダイナは互換性がありますが、FXDWG ダイナ・ワイドグライド は互換性がありません。

先にも記述したようにたとえ外径が同じでもモデルによってアクスルシャフトの長さが違う場合があります。また年式によって、ホイール・ベアリングの形状が異なる場合もあります。

1999年までは『ニードル・テーパー・ベアリング』という定期的にグリスアップが必要なベアリングが、2000年モデルからは『ボールベアリング』という密封式のベアリングが採用されています。それぞれに互換性はありません。

リヤホイールについては2005年モデルからはアクスルシャフトの太さに変更があり、2000~2004年モデルと2005年以降のモデルには互換性がありません。2008年以降では前後ともアクスルシャフトの太さが変更されています。もし2008年以降のモデルに2007年以前のホイールを履かせたい場合にはホイール・ベアリングの打ち替えを行うことになります。

 

まとめ

ホイールを変えることでどんな影響が出るのか?デザイン性に加えて、走行性能にも大きく影響します。2輪が安定走行をするには、絶妙なバランスがあります。ド派手なカスタムであっても、安定した走行を可能にするためにレイク角やトレール、オフセットが計算されています。

失敗しないためにもあなたの愛車に適合するか?適合したとして走行性能がどのように変わるのか?十分に研究しあなただけの一台に仕上げてください!

 


あわせて読みたい


チョッパーカスタムのレイク角・トレール・オフセットを知りたい!

高さが8インチのZバーハンドルに交換したのですがそのままで車検は大丈夫なんでしょうか?

チョッパーの組み立て方- タイヤの基礎知識

チョッパーの組み立て方- ホイールの基礎知識

ハーレーのオーバーヒート対策に!2017年ツーリングモデル用クール・フロー・ファン

近未来デザインのハブなしホイール?ロードキング・カスタム

2009年式ハーレーダビッドソンロードキング・カスタム

2011年式ハーレーダビッドソンFLTRロードグライド・カスタム

ハーレー乗りに贈りたいギフト

ツーリングモデル用カスタムフェンダー

蛇をマフラーにするとこうなる!?

リーズナブルでかっこいい、ハーレースポーツスターシート

超ド級ハーレーカスタム満載!ロングビーチモーターショー

失敗しないハーレーのハンドル交換5つのポイント!

 

二輪って乗り物は実に興味深い。時に、若い衆の反抗心や暴力のシンボルとなる一方で、実は走ってなきゃ真っ直ぐ立つことさえできねぇ不安定さ、まるで役に立たねぇ貧弱さも周知の通りだ。だがそのバイクという物体に、ライダーの生き様が加わるとどうなる?ここに人馬一体の美学があり、乗り手の人格が問われる所以でもあるのさ。

– ハーレー仙人 –

もしこのページを気に入ってくれたら、下のボタンを押してくれ。ページカスタムに勤しむ俺の仲間たちが喜ぶからよ。最後まで読んでくれて、ありがとよ。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA