今すぐできる!ハーレーフロントフォーク3つの点検リスト

パッと見は、タイヤとハンドルの間をただ伸び縮みする2本の棒。。。

フロントフォークの内側がどんな構造になっていて、普段どんな役割をしているのか?きちんと理解している人は意外と少ないはずです。

たった2本の棒ですが、路面からの衝撃を吸収するだけではなく、ブレーキング時にライダーの体重と車体の荷重を“全て”受け止めて吸収してくれる重要なパーツです。

しかし、見た目の変化も特になく、普段乗っているだけでは多少動きが悪く劣化しても気付きにくい部品のせいか、ほったらかしにされがちです。

この記事では

  • フロントフォークの構造&役割
  • 目視で出来るかんたん点検リスト
  • 基本メンテナンス

をまとめてみました。

 


1.フロントフォークの役割と構造

フロントフォークの役割について簡単に説明すると、路面からの衝撃を吸収して、快適な乗り心地と走行安定性を確保するための部品です。構造としては、アウターチューブと呼ばれる外側の筒の内側に、フォークスプリングと、インナーチューブと呼ばれる内側の筒が入っており、フォークオイルで満たされています。

衝撃を吸収するためにスプリングがあるのですが、スプリングだけでは慣性の法則により伸び縮みを繰り返してしまい、いつまで経っても車体の揺れは収まりません。

それをフォークオイルの抵抗で抑えて吸収するのがフォークの仕組みです。クルマで言うと、ショックとサスペンションにあたります。

走行中、路面からの衝撃によってインナーチューブはアウターチューブの中で常に細かい上下動を繰り返しています。

また、ブレーキング時には車体とライダーの荷重を支えるという重要な役割も果たしてくれています。

これだけ過酷で重要な役割を担っているフロントフォークですが、エンジンやブレーキほど気にしたことって少ないのではないでしょうか?

その理由は、見た目だけでは解りづらいこと、徐々に劣化していくため普段から乗り慣れている自分のバイクだと変化を感じにくいのが主な理由だと考えます。

劣化していても、それなりに走れてしまいますし、その状態に体が慣れてしまっているため解りづらい、『茹でガエル』状態なのです。

しかし、メンテナンスをしないままある程度の距離を走ったハーレーのフロントフォークを
メンテナンスすると、その変化にきっと驚かれることでしょう。

2.今すぐ出来るフロントフォークの点検

フォークの不具合は簡単な目視点検だけで確認することが出来ますので、普段から何かのついでにでも気にしてあげてください。

2-1.インナーチューブにサビは浮いていないか?

インナーチューブのストローク部分に、サビは浮いていませんか?

この部分にサビが浮いてしまうと、上下してオイルシールの部分を通る時にシールを傷つけてオイル漏れの原因になってしまいます。

細かく点になっているサビがあればピカールなどの研磨剤ですぐに落としてください。

磨き方の注意点として、上下の動く方向に磨くのではなく、研磨剤をつけたウエスで握るようにして、フォークの動く方向と垂直に左右に回す感じで磨いてください。

磨いた後はかならず水洗いで研磨剤を落としてください。

また、その時にはインナーチューブの傷の有無もみておきましょう。もし傷がついていた場合、爪でこすってみて引っかかりがあるかどうかを確認してください。

爪が引っかかってしまうほど深い傷だと、オイルシールを傷つけてオイル漏れの原因にもなりますのでインナーチューブの交換が必要になるかもしれません。

2-2.シール部分にオイルの滲み、漏れはないか?

オイルが滲んでいないか見て欲しいのは、インナーチューブとオイルシールが触れて動いている箇所と、フロントフォーク下部、フォークオイルを抜くためのドレンボルト部分からのオイルの滲みです。

特にシール部分の劣化によりオイル漏れが発生している場合はオーバーホールが必要です。オイルの滲みや漏れを発見しやすくする意味でも、常に清掃して綺麗な状態にしてあげておいてください。

2-3.沈んで、ちゃんと戻るか?

フロントフォークの動きを想像してみてください。空車状態から、跨がってライダーの体重がかかることで沈み込みます。ライダーが降りて荷重が無くなれば、その分だけ元の長さに戻りますよね?

しかし、劣化して動きが悪くなっているとすぐにもとに戻らない車両が結構多いのです。

もしあなたのハーレーがこの状態であれば、オーバーホールを検討しましょう。

3.フロントフォークの基本メンテナンス

フロントフォークの基本的なメンテナンスは大きく分けて

  • フォークオイルの交換
  • オーバーホール

の2種類に分かれます。

それぞれに期間や走行距離に応じた目安もありますので合わせてご説明させていただきます。

3-1.フォークオイル交換

フォークオイルは5,000km毎に交換するのが理想ですが、車検のタイミングを目安にし、10,000〜20,000km毎に交換することをお勧めします。

エンジンオイルのように複雑な仕事をしているわけではありませんが、使い古されたオイルと新品オイルの色の違いには驚かれることでしょう。

この時にオイルの固さを変えることでセッティングを変えることも可能です。

 

3-2.フォークのオーバーホール

フロントフォークの可動部分には、オイルシールやOリングなどのゴム製品が使われています。当然ですが年数によって劣化しますので消耗品として定期的な交換が必要です。

目安としては3~4年に1回か、3~4万キロに1回、どちらか早いほうで行うことをお勧めします。

また、フォークオイルと同様にフォークスプリングを変更することでセッティングを変えることも可能です。

4.Myテストコースで異変をチェック!

目に見えて損傷があれば別ですが、フォークに限らす劣化というのは普段何気なく乗っているだけではわかりづらいものです。比べる対象がないと、その状態がいいのか悪いのかの判断もつきません。

マシンになにか変化があった時に分かりやすいように、自分だけのテストコースを作って常に同じ条件で比較できるようにしておくことをお勧めします。

まとめ

劣化しても、気付かずに走行しているのでわかりにくい部分ではありますが、フロントフォークの劣化は単純に乗り心地に影響するだけでなく、コーナリングの時の車体の安定性や、ブレーキの効き具合にまで影響するとても安全走行においても重要な役割をしてくれるパーツです。

オイル交換や、劣化状況に応じてオーバーホールはマシンにとっても、ライダーにとっても必須と言えます。

点検そのものは洗車のついでにちょっと気にするだけでできる簡単なものですので普段から気にしてあげてください。

フロントフォークのオーバーホールをすれば今まで「こんなもの」と思っていたフィーリングも激変するかもしれません。

カスタマイズする前に、まず自分のハーレーが健康な状態を正しく把握しておきたいですね。


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