ハーレー乗りのための、バッテリー上がり克服講座

 

カギを差し込み、ONにしてセルを回したら…「カタカタカタカタッ!」。この音は『バッテリー上がり』の症状にみられるバイクから発せられるサウンドの一つです。

ツーリング前や、ツーリング中にバッテリー上がりは困りますよね?今回は、そんなバッテリー・トラブルを克服するための情報をお届けします!


1. バッテリーの仕組みについて

バッテリーとは、電池です。バイクにもこの電池が備え付けられ、ここからの電流がなければ動かないように作られています。

使えば使うほど、蓄積された電気が減っていき、結果として『バッテリー上がり』となります。充電切れとなったバッテリーには充電や交換が必要です。

とはいえ、バイクには充電システムが備わっているため簡単に充電切れにはなりません。走行中に充電される仕組みになっています。

エンジンの回転を利用した発電システムで、別名「スターター」とも呼ばれています。オルタネーターで発電された電気はレギュレーターを通して電流が整えられライトやセンサー、コンピューターなど走行に必要な電気として各所に送り込まれます。ライトやセンサーなどに使われてもなお電気が余るので、余剰分はバッテリーに蓄電されます。

 

2. バッテリー基礎用語

用語を知っておくと、メカトークも楽しくなります。この機会に触れておきましょう。

【バッテリー上がり】

電気を十分に蓄えていない状態になること。過放電や充電不足が原因。

【バッテリー寿命】

劣化により、極板とバッテリー液の化学反応で電気を起こせない状態。ハーレーの場合は、振動による劣化もあり。

【バッテリー不良】

内部損傷や欠落によりショートを起こしているなど、欠陥品。

【MFバッテリー】

MFとはメンテナンスフリーを指す。ハーレー純正のバッテリーはMFバッテリー。バッテリー液を充当するなどメンテナンス不要。

【AMGバッテリー】

寿命が長く高性能。自然放電が抑えられる構造。Absorbed Matt Glass の略。ハーレーの振動に耐える設計。    

【トリクル充電】

微電流を流し続けてフル充電する仕組み。

【フロート充電】

フル充電されたら、電流をストップさせ減って来たらまた充電が再開される仕組み。

 

3. バッテリー上がりなんて怖くない!簡単な対策とは?

 

3-1. バッテリー上がりの3つ原因と対策

バッテリー上がり原因として大きく3つあります。

  1. 充電されていない
  2. 放電している
  3. 劣化している

それぞれ簡単に説明していきましょう。

①充電されていないケース

充電されていないのは、走行不足です。エンジンにオルタネーターという発電機械が備え付けられています。エンジンの回転を利用して発電されてバッテリーに蓄電されるので走らなければ充電されません。ちなみに、アイドリングでは充電されません。2000回転以上で充電される仕組みですぐに充電されるわけでもありません。1時間以上の走行をオススメします。冬などの長い間走らない場合にはやはり充電が必要です。

②放電しているケース

使えば減って行くのが電池です。たとえば、イグニッションをOFFにしていてもセキュリティーなど後付けの装置、レギュレーターにより放電され続けています。さらにはバッテリーケーブルを外してもなお、自己放電は避けられません。充電措置のないまま放っておくとバッテリー上がりを起こします。

③劣化しているケース

寿命は2〜3年と言われています。とくにハーレーは振動が強いため振動だけでも劣化するケースがありましたがいまでは高性能バッテリー、AMGが採用されています。長持ちさせるには、定期的なバッテリーメンテナンスが必要です。

【AMGバッテリー】:寿命が長く高性能。自然放電が抑えられる構造。Absorbed Matt Glass の略。ハーレーの振動に耐える設計。

 

バッテリーを扱う時の注意点について「ハーレーのバッテリー取り扱い注意点!」こちらの記事でまとめました。ハーレーのバッテリーについての注意点を知っておくだけでもトラブルを未然に回避することが出来ます。

 

4. バッテリー上がり防止策の答え

答え:『充電する』

長持ちさせるには走って充電するか、充電器で充電を行うか、どちからです。冬場はおやすみするライダーはとくにバッテリーを守り、急なツーリングに備えるためにも充電をしておきましょう。

ハーレー のバッテリー充電器と言えば?『バッテリーテンダー』

充電方式は2通りあります。トリクル充電と、フロート充電です。

『トリクル充電』は、常にフル充電を保ちます。

『フロート充電』は、フル充電されるといったん止まります。減ってくるとまた充電再開となりますのでハーレー乗りがよく利用しているのはフロート充電です。

つなげっぱなしはNG?ハーレー バッテリー充電器の取り扱い方

MFバッテリーには、専用の充電器があります。使用前にはMF専用か事前に確認をしておきましょう。

感電による事故を避ける為にも端子の取り外し、取り付けの順番など注意が必要です

バイク乗り必見!バッテリーの危険な話

まず、エンジンは必ず切ります。キーも抜いておきます。そして万が一の電装系へのダメージをおさえるために、メインヒューズを取り外しておくのが得策です。

バッテリーには、黒と赤の日本の線が繋がれています。取り外す時の順番は黒(マイナス)から、次に赤(プラス)です。

赤から外すと、ショートする可能性があり危険です。十分に気を付けてください。絶縁ゴム手袋は着用しておけば安心です。

ハーレーのバッテリー交換手順を最初から最後まで詳しく!2017 FLSTN Softail Deluxe ソフテイル デラックス Harley-Davidson

バッテリーテンダーなど接続端子がついているものを利用すれば、コネクターに差し込むだけで充電ができます。

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(画像元:Harley Davidson USA

ハーレー バッテリー充電器の接続方法について:コネクターがある場合

 

5. 困った時のバッテリー復活術!ジャンプスタート

ツーリング中など走行途中でのバッテリー上がりは困ります。ジェネレーターやオルタネーターなど発電機構に問題があれば走行を継続するのは困難ですが、うっかり消灯忘れやACC(アクセサリー)のままで放電され続けた、あるいは何らかのトラブルの結果としてバッテリー上がりになった場合など『コンパクトジャンプスターター』があると便利です。

daytona-compact-jump-starter2
(画像元:デイトナ

ケーブルがあれば、仲間のバイクから電源をもってくることもできますが単独ではなかなかそうもいきません。

リチウム電池を使用したコンパクトサイズのジャンプスターターで1600ccクラスのエンジンを掛けることが可能です。
さらにiPhoneを1回程度充電できる容量があるので、USB接続でケータイの電池切れにも対応してくれます。
  • サイズ:縦135mm、幅76mm、高さ14mm
  • 本体重量:200g
  • 出力12V/5V 2.1A

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(画像元:デイトナ

 

6. 発電系のパーツが故障!?レギュレーターやオルタネーターの交換について

バイクはガソリンだけでなく、実は『電気』がないと走れません。だからこそバッテリー上がりは避けたいトラブルです。

バッテリーに充電を行うために、活躍しているパーツがレギュレーターやオルタネーターなどの発電機構になります。

頻繁に故障するパーツではありませんが、経年劣化だけは避けることが不可能です。しかるべき時期には交換をしておくと安心できます。

レギュレーターやオルタネーターの交換時期っていつなの?

 

バッテリー上がり対策・まとめ

充電をすることがまず大前提です。走って充電するか、乗らない時期はバッテリーテンダーで充電を行いましょう。ただし、バッテリーの取り扱いには十分に注意してください。

12Vの電流は、スパナを溶かすほど強力なものです。ショートからの火傷や火災を防ぐために保管する際や廃棄する際には端子にキャップをつけるか、ガムテープなどで保護をし事故防止を心がけましょう。


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