ハーレーのエンジンがかからない原因を探る

待ちわびたツーリングの日、キーを回して『ブルン!』といくはずが…かからない!?「まさか故障…?」突然のトラブルでどうして良いかわからない、困りましたね。でも故障と思うにはまだ早いかもしれません。エンジンがかからない原因というのは限られているためいくつかのトラブルシューティングをおこなうと不調の原因を突き止めることもできます。

エンジンがまったくかからない場合は、これから紹介する方法をまず試してみてください。慌てず、落ち着いて、一つずつ見ていきましょう。

 


1. キルスイッチはONになっているか?

キルスイッチとは、電源を遮断してエンジンを停止させるスイッチのことです。ハーレーをはじめおおくのバイクの右側ハンドルスイッチに設置されています。

バイクに触れ始めて間もない初心者の多くに、『キルスイッチがOFFになっていた』ことに気づかず故障と思い込みショックを受ける、という通過儀礼があります。

先輩ライダーから洗礼を受ける場合もありますし、かんらかのきっかけでスイッチをOFFにしてしまうことがあります。

走行中にスロットルが戻らなくなったなど、エンジンを直ちに停止させる必要があるときに使用します。主に、125cc以上のバイクに装備されています。

まずはハンドルの右側にある、キルスイッチがOFFになっていないか確認してみてください。

 

2. エンジン作動に必要な3要素を疑う

エンジンが正常に動くために、必要不可欠な3つの要素があります。

①強い圧縮
②強い火花
③良い混合気

このどれかに不具合があれば、エンジンが動かないことがあります。もうすこし具体的に言うと

  • セルは勢いよくまわるか?
  • プラグはちゃんと点火しているか?
  • ガソリンはエンジンに届いているか?

 

このように、圧縮、点火、燃料について推測をたてます。ここでは初心者でもすぐに点検できる箇所があります。そこからチェックしていきましょう。

 

2-1. エンジンがかからない原因:バッテリー上がりの症状を疑う

セルモーター式の場合、バッテリー電力でモーター動き、クランクを回すことでエンジンを始動させます。もし電力が不足しクランクを回せるだけのパワーがない場合には、「カチカチ」「カカカカ」などの異音がします。バッテリーが弱ってセルモーターを回せなくなっている場合の典型的な症状です。

電圧計で計測し、十分な電力がないとわかればバッテリーを充電するか、新品に交換します。

メーター内のインジケーターランプやヘッドライトがついたとしても、エンジン始動に必要な電力が不足している場合があります。

バッテリー上がり!?と思った時の対処術

もしバッテリーに十分な電圧があるにもかかわらず、セルモーターが回らないときは、セルモーター本体か、バッテリーからセルモーターまでの電気回路の不具合が考えられます。

  • メインヒューズは飛んでいないか?
  • イグニッションスイッチは通電しているか?

上記の場合には、メーターのランプなども全く点灯しない状態となります。セルが全く回らない(動こうともしない)、メーター内のランプがつかない場合はメインヒューズ、イグニッションスイッチにも疑いの可能性があります。

 

2-2. エンジンがかからない原因:プラグは正常か?


ハーレー純正プラグ 4.95ドル(画像元:Harley-Davidson USA

バッテリー、セルモーター(始動系)に問題がなければ、次は『強い火花』が正常に飛んでいるか確認しましょう。

専用の工具でエンジンからスパークプラグを外し、プラグの先端を確認します。プラグの先端がガソリンでしめっている、オイルで濡れている、黒く焦げている場合には、エンジントラブルを招いている可能性があります。通常は、白くなっています。

火花が飛ばない場合、まずはプラグを新しいものに交換してください。正常なプラグでも点火しない場合、イグニッションコイルやプラグコードの点火系統の不具合が考えられます。

取り外して、実際に火花が出るか確認することもありますが強い電圧で火花を飛ばしているため感電によるケガのリスクもあります。プラグ一つでも多くの専門知識を要します。安全な取り扱いを心がけてください。

なお、12ヶ月あるいは8000kmに一回点検、24ヶ月あるいは12000kmで交換という基準が定められています。プラグは、毎分2000回、1時間に12万回火花を飛ばしています。当然消耗品ですので、点検・交換が必要な部品になります。

 

2-3. エンジンがかからない原因:ガソリンはあるか?

タンクの中にガソリンは入っていますか?キャブ車の場合、キャブレターのフロート室にガソリンがちゃんと送られているかを確認しましょう。フロート室のドレンスクリューを緩めたときに、ガソリンが流れてくればOKです。

また、燃料コックがついている車両についてはONになっていることを確認してください。

 

2-4. エンジンがかからない原因:圧縮はあるか?

圧縮を測るには、コンプレッションゲージという専用の工具が必要になります。また、もし圧縮が無い場合はエンジン内部の不具合(ピストンリングの摩耗など)が考えられます。行きつけのバイク屋さんにお任せした方がよいでしょう。

 

まとめ

ここに書いた最低限の条件がクリアできていれば、アイドリングが安定しない、力が出ないなど、状況ごとの不具合は抜きにして少なくともエンジンがかからないということは無いはずです。

ただし、マフラーを交換した際に燃調(吸排気セッティング)を行っていない場合には不具合が発生することもあります。

それぞれ1つずつ原因を追及するためには、よりテクニカルな知識や工具が必要になります。ここで紹介したのは基礎的な点検方法ですが最低限確認する項目です。

エンジンがかからなくなった時は落ち着いて、一つずつ疑わしい箇所を点検してみましょう。

エンジンが始動しない原因が『キルスイッチがOFFになっていた』ことに気づけたら、初心者を卒業したといってもいいかもしれませんね。

楽しいハーレーライフがますます加速することでしょう!


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細部に神はやどるとはよく言ったもんだぜ。どんだけ小さなパーツにも、役割や形状にすべてに意味がある。奥ゆかしい世界がそこにはあるのさ。

– ハーレー仙人 –

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