ハーレーダビッドソンとピンナップガール

美しいハーレーのバイク。そしてその美に魅了された男たちは女性に惚れ込むかのように、パワーやスピードに心を奪われてきました。

Denis Sire(デニス・サイアー)というアーティストもまた、モータスポーツから放たれる魔力に取り憑かれた一人と言ってもいいでしょう。

ピンナップガールズとバイクをアーティスックに描いた作品を紹介します。

 


Race Bikes and Pin-up Girls: The Artwork of Denis Sire

ハーレーとヌードの女の子たち:デニス・サイアーのアート作品

(記事元:RIDING VINTAGE 、 記者:Panhead Jim)

デニス・サイアーはレーシングマシンとピンナップガールズを組み合わせた、ヴィンテージスタイルのアートを創造することで有名なアーティストです。

彼の作品がアメリカの人々に紹介されたのは1980年代のこと。プレイボーイマガジンとヘビーメタルマガジンのコラボレーションによるものでした。

1953年にSaint Nazaireで生まれたサイアーは、パリの応用芸術専門学校で古典的な芸術のトレーニングを受けました。

その作風から、マンガ家としばしば称されるようですが、それは彼の作品を過小評価しているように感じられます。

サイアーの作品は日曜の新聞に載っているマンガよりもずっと洗練されていますし、洒落ています。

さらには彼の作品にはヌードの女の子も登場します。漫画ではありません、『アート』でなくてはならないのです!


(画像元:Monsiour Vintage

キャットウーマンが一仕事終えてハーレーにまたがっています。ホイールのスポークから炎の強い光が漏れ、照らされた石畳の路面、寄り添うレンガ造りのビルがどことなく彼の生まれ故郷フランスを思わせます。


サイドカーに乗っている女性はレースの女神なのでしょうか?肉体の重量感を感じさせない軽やかさですが絵の中心に配置された構図からは存在感を放っています。レーサーの左横にいるのは、レースで命を失った仲間なのかもしれません。微笑みを浮かべこちらを見ています。

 


アメリカ南北戦争時代の、南軍の国旗で体の一部を隠しこちらを見つめるカウガール、背後に広がる乾いた大地。両手を挙げる女性の背後にもう一台バイクが止まっています。それが自分のバイクかのような錯覚を与え、絵の世界に引き込んでくれます。

ヘッドライトがもぎ取られた形跡がありますが、後ろの美女たちが十分にこちらを照らしてくれています。異なるタイプの女性たちに囲まれた普通の男からは、今まさに手に入れた自由と自信の喜びでスロットルに力が入っているのが伺えます。

 

登場している人物の表情のバランスが絶妙な作品です。男性のリラックスした表情はレース後を暗示させ、体に力が入った黒いヘルメットの女性と対照的です。ヘルメットからルーズに流れ落ちるブロンドヘアの女性は、犬が暴れたせいかトップスがずれ乳房が露になっています。犬の諦めのついた表情、ブロンド女性の嫌気すら感じるゆるいムード。その後ろで白い作業服の男たちが仕事を続けている風景。リズムとコントラスの効いた作品です。

 

裸で自転車にまたがる女性はどこに服を脱ぎ捨てたのでしょうか。残った装飾品から高貴な女性であることが想像できます。体にまとわりついた薄い絹のような布が自転車の速度感を程よく表現してくれています。1910年代のハーレーと思われるレース車両から時代の香りがします。

写真のような描写で、見ているものを引き込んでくれます。見ている者と女性ライダーの間にはもう一つ別の車両が走行しています。スピード感のある一枚です。

 

静かな夕暮れどきにいきなりバイクをセールスされます。明日ではもう遅いそうです。バイクは欲しいと思いながらも、この女性の怪しさに何かがかき乱されるようです。女性が持つボードをよく見るとうっすら透けて体のシルエットが映っています。密かに色気を仕掛けるデニスのイタズラに悩殺されます。

レース前なのでしょうか。XR750の後ろにいる男たちからはどことなく緊張感を感じられます。一方、裸足の女は誰に見られるでもなく、退屈だというメッセージをこちらに送り続けます。

(上記10点 画像元:Cafe Racer Bretagne )



Denis Sire 本人、アトリエにて。


作業台を撮影。

写真とも思える、スピード感溢れる作風も多く手がけています。

(上記3点画像元:Monsiour Vintage )

まとめ

バイクは、芸術の対象になる程の美を潜ませています。今回紹介したDenis Sireの他にも多くのアーティストがバイクに魅力され後世に語り継がれる作品を生み出しています。

中でもハーレーの車体は、オートバイの風格と味わい深さを演出する被写体とも言えるでしょう。ハーレーに跨ることはもはや芸術的行為とも言えるのかもしれません。


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